築20年を古いと思うかどうか?
暖かくなってきて、とても過ごしやすい気候になってきました、どうも、藤定です。
この間、外国籍のお客さんが来店した時に、ふと思った事があります。
物件を紹介していて、「この物件は築20年経っているので、結構古いです」と言ったら、「全然、古くない、まだまだ新しいよ」と言う風に言っていました。
そんな時、僕も、建築の学校を卒業していますので、それを聞いて、学校で勉強した時の事をふと思い出しました。
外国の特にヨーロッパの方では、築100年の住宅なんて当たり前で、築400年や600年といった住宅
ばかりです。
ヨーロッパの古い家はたいてい、石で造られていて、屋根は木で出来ています。屋根は何年かおきに葺き替えますが、大部分の構造はそのままです。
アメリカの方でも、400年までとはいきませんが、100年使う家を沢山あります。
良く映画などでみるように、お父さんが、ペンキを塗っていたり、修理していたりというシーンが写ります。
壊れたり、悪くなった所をこまめに直すところも、長く使う秘訣なのかもしれません。
家を買う時にも、これは影響していきます。
アメリカでは築100年使う事を前提に建てられますから、そう簡単に値が落ちることもありません。
日本では、買った段階で1割下がり、築後20年もすれば、ほぼ、家の価値がなくなってしまい、残るのは土地のみの価値となってしまいます。
これを比べればどちらが良いのかは歴然で、価値が下がりにくいということは万が一、手放さなくてはならない状況になっても、そんなに損をする事はありませんが、日本で、万一、手放さなくてはいけなくなってしまうと、借金だけが残ってしまいます。
ヨーロッパの方に限っては、一度建てると何百年と済みますので、もはや、家の心配がありませんね。日本では生涯一度は考えるであろう、住宅購入の事を一切考えることなく、住む所が確保されているということになります。
これはとても羨ましい事で、生涯の住宅にかかるお金が少ないので、違う部分で仕えたり、多少物価が高くてもやっていけます。
そんな考えを考慮されて「100年住宅」という家が販売されたり、リノベーション、コンバージョンして、再度生まれ変わり使用される住宅も多くなってきました。
こういった建てては潰しての繰り返しではなく、長く使える家作りが増えればいいと思います